石垣市の真栄里老人クラブ若竹会(武内秀尚会長)の会員約10人が23日、多田浜海岸でアーサ採りを行い、地域にある海の豊かな恵みを実感した。
10年ほど前から多田浜でアーサ採りをしている会員の仲大盛節子さん(86)が講師を務めた。多田浜は魚貝類を採取する場所として古くから地域住民に親しまれてきたが、最近では会員にもアーサ採りの経験がない人がいるという。
参加者は海辺に出ると、しゃがみこみ、岩にこびりついたアーサを熱心に採取していった。仲大盛さんは「アーサ採りは楽しいが、後の処理に時間が掛かる。私は2時間かけて採り、1時間かけて洗って、ごみや雑草を取っている」と話した。
武内会長は「多田浜は地域住民の生活を豊かにしてきた由緒ある海岸」と強調した。
若竹会は毎週第4木曜日に「ゆんたくサロン」を開催して活動しており、この日は今年度の最後の活動となった。