竹富町の2023年度一般会計予算案は81億2244万6千円(前年度比11・4%増)で、主な事業では多機能型貨物輸送船導入事業、小浜細崎地区町営住宅建設事業などが盛り込まれている。原油価格や物価高騰に対応した船賃補助、住民等交通コスト負担事業も継続される見通し。町は3日開会の町議会3月定例会に予算案を計上する。
JAおきなわの貨物船「汽船農協やえやま(農協丸)」が老朽化に伴って2026年に撤退するのを前に、一般会計予算案では最大規模の多機能型貨物輸送船導入事業として9億6千万円を計上。本格的に造船の段階に移行する。小浜細崎地区町営住宅建設事業は2億5067万円で建設工事に進む予定。住民等交通コスト負担軽減事業は一括交付金を活用して1億7550万円の見込み。
継続事業としては、西表島の救急搬送業務の民間委託業務とする救急救命体制構築事業が8000万円計上。和牛生産推進事業として母牛導入補助の4800万円も盛り込む。
西表島世界遺産センター設計業務に6369万円、祖納上村地区まちづくり整備事業に3483万円、黒島の町道宮里線整備事業に3078万円を計上する。
現在再開がストップしている波照間空港の運航再開に関わる離島航空路補助金が概算で1300万円。県と継続して進めていく。
町議会は議案書などのペーパーレス化関連予算に740万円を計上、竹富町政75周年式典関連経費や町と姉妹都市を結ぶ北海道斜里町との交流事業など400万円を見込んでいる。