南ぬ島石垣空港開港10周年を記念するイベントや企画が7日、新石垣空港で開催された。各就航航空会社や空港内店舗事業者が協力し、空港職員による郷土芸能や、空港関係者合同の出発便見送りなどで開港10周年を祝った。物販店の10%割引もあり、多くの観光客がみやげ品を買い求めていた。
中山義隆石垣市長はセレモニーで「新空港ができたことで空港利用者観光客は約2倍近く増えた。コロナ前の状況に近づく勢いで活気を取り戻しつつあり、これから先も10年、20年と皆様に愛される空港となるよう皆様と手を携え頑張っていきたい」とあいさつ。空港に降り立った搭乗客を歓迎した。
石垣空港ターミナル株式会社の大濵達也代表取締役社長は「空港ができたこの10年間で目まぐるしく経済が発展した。若い世代が帰って来れる産業づくりに果たした役割は大きいと思う」と強調。「国内線ターミナルの狭さ、国際線も保安関係などさまざまな課題はあるが、国際線の定期航路就航、ターミナルの拡張に向けて、安心安全で快適に過ごせる空港づくりを次の10年間に向けてやっていきたい」と決意を語った。
埼玉県から家族4人で訪れ、これから帰りの便に乗るという30代男性は「石垣に来たのは3回目。小浜島に以前きて、すごくきれいだったので今回もまた訪れた。空港はすごくきれいだし、また訪れたい」と笑顔を見せた。
家族4人で空港を訪れた大浜幸乃さん(35)=真栄里=は「空港10周年をお祝いできればと思って来た。新しい空港は広くなって滑走路も伸び、便も増えたので行き来しやすくなっている。観光客だけでなく、地元の人も気軽に来て楽しめるような空港になってほしい」と期待を込めた。
搭乗客にちんすこうやアメがプレゼントされ、キッズ制服着用体験、開港10周年記念のパネル展もあった。