石垣駐屯地に弾薬搬入 機動隊が活動家ら排除

弾薬が入ったコンテナを積んだトラックが「おおすみ」(奥)から降ろされた。防衛省・自衛隊はミサイルを石垣島に搬入した=18日朝、石垣港新港地区

防衛省は18日朝、陸上自衛隊石垣駐屯地で使用するミサイルなどの弾薬を石垣島に搬入した。午前6時50分ごろ、海自の輸送艦「おおすみ」が石垣港の新港クルーズ岸壁に着岸。コンテナを積んだ陸自のトラック約20台を降ろした。反対派の市民や島外の活動家など約30人が抗議し、一部は車列の走行を妨害したが、機動隊に排除され、弾薬は駐屯地に搬入された。

活動家らは午前6時前からクルーズ岸壁付近に集まった。ただ、前日の夜間までに設置されたフェンスが岸壁に隣接する駐車場を囲んでいたため、部外者の立ち入りは制限された。駐車場の入り口は、キャスターゲートで仕切られ、最大で10人以上の警備員が配置された。
活動家らは入り口前で警備員と向かい合い、搬入阻止を図ろうと立ちふさがった。
「おおすみ」は甲板上にトラックを積んだ状態で夜明けまで沖合に停泊していたが、日の出と同時に入港。トラックは午前8時ごろから1台ずつ順番に船外に出た。9時過ぎまでにトラックを降ろす作業は終了した。
午前9時10分過ぎ、降ろしたトラックを含む陸自の車列が駐車場から公道に出るため移動を開始。10人ほどの活動家が立ちふさがったが、県警の警察官が「道路での立ちふさがりは、道路交通法の禁止行為に該当する」と警告した。9時23分に最終警告が行われ、機動隊が5分程度で活動家たちを排除した。
午前9時半に車列の移動が再開され、弾薬が入ったコンテナを載せたトラックはクルーズ岸壁付近から離れた。陸自は駐屯地への弾薬搬入を午前中までに完了した。
「おおすみ」は午前10時前に出港。機動隊による規制も解除された。

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