防衛省が陸上自衛隊石垣駐屯地に弾薬を搬入した18日、石垣港付近には反対派約30人が集まり「必要なのは非武装と平和だ」などと抗議の声を上げた。陸自車両の通行妨害も試みる者もいた。
集まったのは地元住民でつくる「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」メンバーのほか、島外から駆け付けた県内大学の学生自治会メンバーなど。「おおすみ」が入港すると「ミサイルを積んで帰れ」などとシュプレヒコールを繰り返した。
車両の通行を妨害しようとした活動家らは複数の機動隊員に抱えられ、簡易フェンスで作られた一画に集められた。行動規制は30分ほど続き「暴力には暴力で対抗しよう」と激高する活動家もいた。
市民連絡会の藤井幸子さんは「民間港の軍事利用は許せない」と抗議。内原英聡市議は「ミサイルは石垣市民を守るためのものではない。市民を犠牲にするような武器は石垣島にはいらない。八重山の神々も歓迎していない。必要なのは非武装と平和だ」と訴えた。
井上美智子市議は「自衛隊は住民を守らない」と主張した。
「命と暮らしを守るオバーたちの会」の山里節子さんは座り込んで八重山民謡を歌い、抗議の意思を表した。