3月16日に開設した陸上自衛隊石垣駐屯地できょう2日、浜田靖一防衛相が参加して開設記念行事が開催される。1日は、隊員家族や地域の協力団体を対象にした見学会が催された。午前中から関係者らが来場。正門で隊員から身分確認を受け、次々と駐屯地の中に入った。石垣市の中山義隆市長や市議、3月30日に着任した陸自第15旅団(那覇)の松永浩二新旅団長も来場した。国防の最前線に立つ隊員、家族らは任務の重要性を改めて確認する機会となった。
見学会は、2日の開設記念行事の予行演習も兼ね、当日参加できない隊員家族や協力団体の関係者向けに開催された。若い隊員の中には迷彩服姿で家族と共に駐屯地に入る人もいた。
来場者は駐屯地内を巡り、部隊が使用する機材などを見学。陸自は、ミサイル発射機を起立させた状態で12式地対艦誘導弾や03式中距離地対空誘導弾などを展示した。
食堂・福利厚生施設や隊庁舎の前では、駐屯地で活動する各部隊が整列。音楽隊に所属する隊員が国歌独唱を披露した。
石垣駐屯地と沖縄防衛局は3月25日にも同駐屯地の見学会を開催。市議や協力団体幹部が参加し、施設概要や自衛隊の活動状況について、隊員から説明を受けた。
防衛省は3月16日に石垣駐屯地を開設。南西諸島の島々に陸自部隊を配備する計画が完了した。18日には石垣島内に弾薬を搬入、22日には住民説明会を行った。
今月16日夜には、アートホテル石垣島で隊員やその家族が市民と交流する歓迎会も開催される。