【金波銀波】陸上自衛隊幹部が搭乗したヘリが…

 陸上自衛隊幹部が搭乗したヘリが宮古島付近で行方不明になった。全員の無事と一刻も早い発見を心から祈りたい◆気になるのは、ヘリが消えたタイミングだ。先島諸島の周辺では中国の軍艦が航行しており、7日の衆院安全保障委員会では野党から、中国軍の関与を疑う質問が出た。浜田靖一防衛相は「私への報告には、そういったことは入っていない」と述べた◆2020年には台湾で軍のヘリが墜落し、参謀総長が死亡した。中国が台湾への軍事的圧力を強め、しかも総統選の最中というタイミングだったため「背後で中国が糸を引いているのでは」との憶測も流れた◆第二次大戦中には、日本軍の連合艦隊司令官、山本五十六が乗った軍用機がソロモン諸島上空で米軍に撃墜され、山本が戦死した事件があった。米軍は日本軍の暗号を解読し、山本の動静を把握していたという。敵軍の弱体化を図るために相手の首脳部を狙い撃ちするのは、よく使われる戦術だ◆今回の事態と中国軍の関連を語るのは「陰謀論のたぐい」と一笑に付されそうだ。だが世界の軍事テクノロジーは日々更新されている。人命にかかわる事態の再発防止を図るためにも、政府はあらゆる可能性を排除せず、徹底的に原因を調査する必要がある。

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