迫力 闘牛に沸く 750人来場、60周年記念闘牛

県対抗戦で地域の威信をかけた熱戦が繰り広げられた=8日、八重山闘牛場

 八重山闘牛組合創立60周年記念闘牛(主催・八重山闘牛組合、組合員20人)が8日午後、八重山闘牛場で開かれた。会場には750人(主催者発表)が来場し、9番の牛同士の力比べに熱視線を送った。

 4番の指名特番戦では榮龍心(770㌔)が入場前に逃げ出すトラブルがあり、会場は一時騒然となったが、無事に戻ってからは冷静さを取り戻し、対戦した天翔龍(780㌔)をおさえて勝利を収めた。
 セミファイナルの県対抗戦では、八重山代表の二代目ガマちゃんパンダ(655㌔)と徳之島から出場したラッキーパンダ四男坊(660㌔)の県対抗戦が行われ、この日一番の盛り上がりを見せた。徳之島からきた約30人の応援団も声援を送った。
 ラッキーパンダ四男坊は八重山で生まれ、徳之島で活躍し、ふるさとでの凱旋試合となったが、体重差ほぼ互角の拮抗する試合を展開。最後は八重山代表の二代目ガマちゃんパンダがはらとりで21分58秒の我慢比べを制し、会場からはひときわ大きな拍手が送られた。
 徳之島を拠点に20年実況を続けているという原圭吾さん(51)は「八重山産の牛が徳之島でも活躍している。県対抗戦は大いに盛り上がって楽しかった。これからも交流が続いていけば」と期待した。
 闘牛を観戦した島袋優心君(14)は「とにかく迫力がすごい。特に最後のみゆわのパンダJrがかっこよかった。勇敢に戦う闘牛を見て勇気と元気をもらった」と興奮冷めやらない様子で話した。
 大会後の取材に、上地かおり組合長は「八重山闘牛は若牛育成を目指した大会となっているので、今後も多くの家族連れや観光客に親しまれるような八重山闘牛を目指していきたい。組合員一同で見守り育てながら、八重山の素晴らしい大会に盛り上げていきたい」と話した。
 闘牛前には60周年を記念したオープニングイベントが行われ、双葉青年会エイサーやウィングキッズリーダーズの演舞、イクマあきらさんによるステージで花が添えられた。
 長年の功績をたたえ、大浜永太郎さん、州鎌良汰さん、黒島明さんに感謝状が贈呈された。
 試合結果は次の通り。
 ➀鈴愛★如龍―MIIMO(引き分け)➁虎輝―鼓(引き分け)➂みんなの冷えピタくん○―×黒潮立神(3分41秒)➃天翔龍×―○榮龍心(3分7秒)➄寿寛興業零次熊虎×―○快刀乱麻(1分40秒)➅パン太郎○―×天翔曾ゆまちゃん號(3分43秒)➆パプリカ光ちゃん号○―×神風特攻隊(12分31秒)➇二代目ガマちゃんパンダ○―×ラッキーパンダ四男坊(21分58秒)➈虎虎竜煌×―○みゆわのパンダJr(14分1秒)

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