JA肥育センター最優秀 枝肉共励会、成績上々

(左から)最優秀賞・脂肪質賞を受賞したJAおきなわ肥育センターの平良蓮さん、山元孝センター長、優良賞の㈲南川牧場の當銘強代表、優秀賞のヤイマ・ブリーダーランチの代表者=21日、八重山食肉センター

 第36回JA石垣牛肥育部会枝肉共励会が21日午前、八重山食肉センターで開かれ、出品牛20頭の中から最優秀賞にJAおきなわ八重山肥育センター(山元孝センター長)=白保=の黒毛去勢が選ばれた。セリの結果、同枝肉の1㌔当たりの販売単価は3500円、販売額は194万6000円。優秀賞にはヤイマ・ブリーダーランチ(上江洲安生代表取締役)=名蔵=、優良賞には(有)南川牧場(當銘強代表取締役)=川原=が選ばれた。脂肪質賞はJAおきなわ八重山肥育センターだった。

 出品されたのは黒毛雌4頭、黒毛去勢16頭で、全てが4等級以上の上物率100%。このうち霜降りの度合いを示す牛脂肪交雑基準(BMS)の最高値12は6頭あった。
 最優秀賞の枝肉は重量556・0㌔、ロース面積81平方㌢、バラの厚さ8・0㌢、皮下脂肪2・5㌢、歩留基準値76・2%、BMSは12だった。
 出品牛の平均枝肉重量は495・3㌔、ロース面積66・2平方㌢、バラの厚さ7・7㌢、皮下脂肪2・8㌢、歩留まり基準値74・5%、BMSは9・9だった。
 セリの結果、販売総額は3625万3410円で、一頭当たりの平均価格は181万2671円、1㌔当たりの平均単価は3661円となった。最高総額は販売単価3900円を付けた優良賞の㈲南川牧場の去勢牛で222万1050円だった。
 セリ前のセレモニーで日本食肉格付協会の鳥淵賢二郎九州支所長は「5等級が19頭で全国平均よりもはるかに上回る95%と好成績。枝肉重量にばらつきはあったがロース面積が大きくサーロインの張りも良い。肉量に富み、歩留まりの高い優れた枝肉が多い。肉質も改善が図られ、かなり品質の向上が伺える」と講評した。
 JA石垣牛肥育部会の上江洲安生部会長はセリを終え「かなり単価が高く良いセリだった。来島者が多いのが一番の要因。売りたいものが足りない状況が続いているので年間出荷頭数千頭を目指し、増頭や脂肪の質を上げていく取り組みも行っていきたい」と抱負を述べた。
 そのほか、セリ前のセレモニーではJAおきなわの前田典男代表理事、中山義隆石垣市長のあいさつもあった。

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