副町長公募「成功だった」 竹富町長、山城氏は独自人選

町議会閉会後、副町長人事について報道陣の取材を受ける前泊町長=25日午後、町役場

 竹富町の副町長就任が決まった山城秀史氏は、町が行った副町長公募には参加しておらず、前泊正人町長が独自に人選した。ユニークな取り組みとして町内外から注目された副町長公募だが、結果としては不発に終わり、前泊町長による独自の人選に落ち着いた。前泊町長は報道陣に対し、公募の過程で町政に対するさまざまな提言を受けたことを挙げ「(公募は)全く失敗とは思っていない。逆に大成功だった」と強調した。
 前泊町長が前回、町議会に提案した副町長人事では、公募に参加した若手の町職員を抜てきした。だが行政経験の浅さや知名度のなさが町議の理解を得られず、全会一致での否決という結果に終わった。
 前泊町長は今回、宜間正八政策調整監らの助言を得ながら、公募の候補者にこだわらずに人選を進め、行政経験者の中から山城氏に絞り込んだ。決定前に周囲の意見を聞き、町議にも内々に山城氏の履歴書を開示するなど、前回の反省を生かした。
 ただ町議会では「副町長公募は失敗だったという認識か」という厳しい質問も出た。前泊町長は答弁に応じなかったが、議会閉会後、報道陣の取材で改めて認識を問われ「(副町長候補からの提言には)課題解決に向けて独自の施策もあった。しっかりとこれからの町政運営に生かしていける」と前向きな姿勢を示した。
 山城氏を選んだ理由については「実績は申し分なく、人柄も温厚で誠実」と説明した。
 山城氏の県職員としてのキャリアに関し、港湾整備、県道整備、イリオモテヤマネコの交通事故対策など、町と県の連携が必要な分野を例示。「町が要請するまで県の動きは鈍かった。(山城氏には)県とのパイプ役となることを期待している」と述べた。

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