沖縄県農林水産物販売促進協議会(会長・前田典男JA理事長)は1日、県産パインアップル旬入りセレモニーをファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」で開催した。「旬入り宣言」で県内外の市場や消費者に生産地としての石垣島をアピールした。今期、JAおきなわでは900㌧の石垣産パインを取り扱う予定で、4月30日時点で計画の約30%が出荷されている。
県内では、八重山や本島北部でパインアップルが生産されているが、出荷時期が最も早いのは石垣市と竹富町。種類も7種と豊富で食べ比べが楽しめる。シーズンは4月から8月だが、2~3月から出荷が始まり、11月ごろまで出荷される品種もある。今期、JAは県内で計1250㌧を取り扱う予定という。
セレモニーでは平安山英克JAおきなわ常務理事が前田会長の主催者あいさつを代読し「消費者ニーズに合ったパインを育成する。生産者や県、JAが協力し栽培面積を増やしていく。甘酸っぱく南国情緒を感じさせるパインアップルを県内外の消費者に認知してほしい」と期待した。
県農林水産部の前門尚美部長が旬入り宣言し「新鮮でおいしい県産パイアップルが全国の消費者へ届くことを祈念する」と述べた。
生産者を代表し、JAおきなわ八重山地区営農振興センターパイン生産部会の盛山信範部会長は「全国の消費者においしいパインを届ける」と力を込めた。
中山義隆市長は、新型コロナウイルス対策の行動制限が緩和されたことを挙げ沖縄に足を運んでいただき、新鮮なパインアップルを味わってほしい」と呼び掛けた
会場では、カットし食べやすくしたパインアップルの試食も行われた。島根県から家族と共に観光で石垣島を訪れていた内田凛さん(6)は、石垣パインを味わい「柔らかくて甘い」と笑顔を見せた。