クラファンで約4千万円調達 宮良忍さん新艇が小浜到着

小浜港に入港した新艇と宮良さん(中央)=2日(提供写真)

竹富町小浜島出身で音楽ユニット「ダ・パンプ」のメンバーとして活躍し、現在は島の「民宿宮良」オーナーを務める宮良忍代表(43)がクラウドファンディングで調達した資金を元手に、新艇を購入した。船は2日午後6時ごろ、小浜港に入港し、住民ら約40人が出迎えた。
船はフィンランド製のプレミアムボートで「AXOPAR(アクソパー)37 ST(サントップ)」で、4・7㌧の12人乗り。同船のオープンタイプは日本第一号という。宮良さん自身が新艇に乗り込み、4月22日から10日間かけ、兵庫県の新西宮マリーナから小浜島に戻ってきた。
購入費用はクラウドファンディングで資金協力を呼び掛け「自分の想いに挑戦!沖縄小浜島から皆様へ究極の感動を届けたい」とアピール。1000人以上から3949万5500円の資金を集めた。
支援の広がりが評価され、キャンプファイアクラウドファンディングアワード2022で九州・沖縄エリア賞を受賞した。
船には「SEA EL 12」と命名。由来は長男の青明(せあ)君(6)と次男の円瑠(える)君(4)の英字表記を合わせた。今後、クルージングとシュノーケリングをメインにチャーター船として運航する。
「子どものころから船が好きだった。全国から民宿のリピーター、仲間たち、島の人、みんなが応援してくれて叶えてくれた夢」と感謝する宮良さん。「(新艇のアクソパーで)来てくれたゲストさんを最高の笑顔にしたい」と意気込んでいる。

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