【金波銀波】与那国島へのミサイル配備を巡り…

 与那国島へのミサイル配備を巡り、防衛省が住民への説明会を開いた翌朝、中国海軍のミサイル駆逐艦2隻と補給艦が与那国島の南東約50キロから、西表島との間を通って、尖閣諸島の大正島の南東へ進んでいた。3隻は、沖縄本島と宮古島の間を北上してきたミサイル駆逐艦とフリゲーと艦と東シナ海で合流したという▼これを地図上で再現すると、先島諸島が挟み撃ちにされたことがよくわかる。いったいなんのためのシミュレーションか。防衛省も「極めて異例」と分析する行動の狙いはなにか▼7月に訪中する予定の玉城デニー知事には、この行動をしっかりと追及してきていただきたい。なにせ「外交」と看板を掲げていくのだから、一般県民には接することができない高度インテリジェンスをお持ちなのだろう。3月には副知事が東京の中国大使館を訪問して、地ならしするほどの念の入れようだ。経済協力の確認だけで済むとは考えていまい。▼八重山住民には今、ミサイル配備に対して期待と不安が交錯している。この心理をあざ笑うかのように存在を誇示する中国海軍、ミサイル発射が予想される北朝鮮に我々はどう対処すれば島を守れるのだろうか。6月17日、ジャーナリストの櫻井よしこさんが、「島を守る力をみんなで育てよう」をテーマに講演する。私たち住民にできる心構えを見出したい。

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