八重山署は22日、妻への暴行(DV)容疑で現行犯逮捕した与那国町議の阪口源太容疑者(46)=比川=を那覇地方検察庁石垣支部に送致した。
同署は、阪口容疑者の認否を明らかにしていない。取り調べには素直に応じているという。
関係者によると、阪口容疑者は自宅で飲酒した際、酔って妻を日常的に暴行していたとみられ、町議会のある議員は「今年になってから、特に暴行のうわさを聞くようになった」と声をひそめた。
ただ、阪口容疑者は妻と一緒にいる姿を島内外で何度も目撃されていた。15日夕には、防衛省が開催した与那国駐屯地へのミサイル配備計画に関する住民説明会に2人で参加。翌16日正午には、町内の祖納にある飲食店にも2人で来店した姿を目撃されていた。
町議会は、月末までに阪口容疑者に対する辞職勧告決議を審議する予定。決議に法的拘束力はない。
阪口容疑者は糸数健一町政に対し中立の立場で活動しており、仮に辞職した場合は、町政に影響が出る可能性がある。