中山市長、南ぬ浜町展開を容認 クルーズ船寄港と重ならず

空自の車両(奥)と陸自の車両(手前)が駐車しているが、PAC3の発射機などは確認できなかった=29日、陸上自衛隊石垣駐屯地

 北朝鮮のミサイル発射に備え、自衛隊が地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を新港地区の南ぬ浜町に展開する方針を示していることについて、石垣市の中山義隆市長は29日、容認する考えを示した。新港地区にはクルーズ船が寄港するバースがあるが、PAC3が展開する期間中、寄港はないと見られることを理由に挙げた。自衛隊は30日以降、PAC3を南ぬ浜町に展開する。
 防衛省は北朝鮮がミサイル発射の動きを見せた当初から南ぬ浜町をPAC3展開先の最有力候補と位置づけ、市と水面下で調整してきた。これに対し市側は、クルーズ船の寄港が予定されていることを理由に「石垣のイメージが悪くなりかねない」(中山市長)と難色を示してきた。
 ただ北朝鮮のミサイル発射時期は29日になって、31日~6月11日と特定された。市によると、この期間中のクルーズ船寄港予定は5月30日の1隻だけだったが、台風2号の八重山接近で中止が決定。PAC3の南ぬ浜町への展開とクルーズ船寄港の時期が重なることはなくなった。
 中山市長は取材に対し「懸念は払拭された」と強調。南ぬ浜町への展開について「市としてはOKする」と述べた。
 北朝鮮がミサイルを発射した場合、2016年以来となる先島諸島上空通過の可能性も出てくる。中山市長は「破片が落下する可能性はゼロではない。PAC3の配備は必要だと考えており、防衛省には住民の安全を守るため対応してほしい」と要望した。
 16年とは異なり、石垣島には陸上自衛隊の駐屯地が建設されているが、PAC3を駐屯地内で展開しない理由について、防衛省側からは「駐屯地は山に隣接しており、南ぬ浜町のように開けた場所での展開が望ましい」と説明を受けているという。
 市幹部によると、防衛省側からはPAC3を南ぬ浜町に展開させるという正式な通知を30日に受ける予定。市はその際に了承の意向を伝える。北朝鮮のミサイル発射に備える対策本部も30日に設置する予定。

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