旧空港跡地、新たな拠点化 土地区画整理事業を説明 石垣市

 石垣市は、旧石垣空港跡地に導入する土地区画整理事業の住民説明会を9日夜、市役所で開いた。旧空港跡地で「防災・医療・福祉・行政等の都市機能が配置された新しい拠点づくり」に取り組む方針で、都市計画案を19日まで公告・縦覧している。来年1月には都市計画を決定し、同年2月以降、土地区画整理事業認可の手続きに入る。

 旧空港跡地は約47・9㌶。現在、市役所と県立八重山病院が立地している。土地区画整理事業の認可後は南側から北側へ向けて11本の幹線道路、区画街路、特殊街路(歩行者専用道路)、防災公園などの整備を進める。良好な道路景観形成のため、無電柱化も推進する方針だ。
 一般県道石垣空港線や市道旧空港跡地線沿いに公益系施設用地、医療・福祉系施設用地、商業系施設用地を配置。防災公園に近接して観光・産業系施設用地、文科系施設用地の土地利用を勘案する。
 現状では国有地、県有地が大半を占め、旧滑走路の部分に市有地と民有地がある。筆界未定やいびつな形状の土地も散在し、先行整備される幹線道路以外、地区内に道路はなく、未接道宅地が多い。
 市は宅地を整形・集約し、有効な土地活用を実現するため、土地区画整理事業の導入が必要と判断した。
 住民説明会では参加から、土地区画整理事業の終了までは建物が建てられないのかという質問が出た。市都市建設課の担当者は「(南側の用地に関しては)2031年度の事業完了を待たずに利用可能になる」と述べ、土地区画整理事業の工事が完了した区域から順次、供用開始する考えを示した。
 土地区画整理事業の都市計画案と、市役所などで19日まで縦覧している環境アセス準備書に対する意見書の提出期限は7月3日まで。

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