PAC3、人工ビーチに移動へ 防衛省関係者ら周辺視察

自衛隊の装置を載せた車両(左)から降り、南ぬ浜町内を視察する防衛省関係者=16日午後4時ごろ

 防衛省が北朝鮮による事実上の弾道ミサイル発射に備えるため、石垣市南ぬ浜町の新港地区に展開している地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を地区内にある人工ビーチ周辺に移動する方針を固めたことが17日、分かった。早ければ一両日中にも移動する。防衛省関係者と思われる男性約10人が16日午後、人工ビーチ周辺で、周囲を調査。PAC3の展開が可能か確認した可能性が高い。

 石垣市の中山義隆市長は17日、取材に対し「PAC3は21日までに別の場所に展開する予定で調整中」と述べた。移動先については「防衛省から確定した話が来ていない」と明言を避けた。
 防衛省関係者は4月27日、民間の船舶で石垣港から搬入した専用車両など数台に分乗し、新港地区で行われている土砂処分場護岸築造工事の現場や、その周辺の空き地を調べた。
 浜田靖一防衛相は11日、北朝鮮の再発射に備えるため、PAC3の展開根拠となる「破壊措置命令」を「当分の間」延長すると発表。石垣市も国の動きに同調し21日まで南ぬ浜町の使用許可を延長した。
 16日、市議会の野党連絡協議会は石垣駐屯地を訪れ、PAC3を南ぬ浜町から早急に撤去するよう要請している。
 市内港湾業者の労働組合は、安全確保の観点からPAC3の南ぬ浜町への配備を問題視。一時、自宅待機も検討した。

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