南ぬ浜町内で移動 人工ビーチ周辺に展開 PAC3

PAC3は南ぬ浜町内で移動、再展開した=19日午後、同町

自衛隊は18日、北朝鮮による事実上の弾道ミサイル発射に備えるため、2日から石垣市南ぬ浜町に展開している地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を、同地区内の人工ビーチ周辺に移動させた。これまでの展開地は使用期限が21日までで、22、23両日には隣接するクルーズ岸壁に日本船籍のクルーズ船「にっぽん丸」が寄港する。PAC3は展開場所の移動を求められていた。

18日午後1時、発射機やレーダー装置が専用車両にけん引され、クルーズ岸壁北側の展開地を離れた。車列は岸壁から約300㍍東に進んだ「土砂処分場護岸築造工事」の現場入口から再展開地に入った。10分程度でビーチ西側の空き地まで移動。自衛官が展開作業を始め、午後2時半までに終了、再展開は完了した。
現在、PAC3はクルーズ岸壁から直線距離で約900㍍離れた場所に展開している。ガスタンクは車道の向かい側、数百㍍ほど離れた場所にある。
移動後、隊員たちは発射機から少し離れた場所にレーダー装置などを設置。発射機、レーダー装置の順に試運転などを行った。
PAC3の人工ビーチ周辺への移動は16日に防衛省から打診があった。17、18日に同省と石垣市、石垣港湾事務所が協議。使用許可を市と事務所が同日出した。期限は7月10日まで。
石垣市港湾課によると、人工ビーチは夏休みが始まる7月21日から一般に向けて開放される予定。PAC3の使用期限である同10日まで一般人の立ち入りは制限される。
石垣市議会の野党連絡協議会は15、16日、石垣市と防衛省に対しPAC3を南ぬ浜から撤去するよう要請。花谷史郎氏は「港湾で働く方々から移動後の距離で安全を十分に確保できるかなど、聞き取り調査を行っている」と説明している。にっぽん丸の寄港による影響なども考慮し、今後の対応を協議するとした。

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