安居嶽拝殿が新築落慶 73年ぶりに建て替え 地域住民で完成祝う

新築落慶した安居嶽拝殿(奥)の前で「真栄里節」を披露する真栄里婦人会=1日、安居御嶽

石垣市真栄里の安居嶽拝殿新築落慶式典・祝賀会が1日午後、安居御嶽で開催され、多くの地域住民が集まり、拝殿の完成を祝った。以前の拝殿は1950年に建てられたもので、建て替えは73年ぶり。

安居嶽は真栄里地区で豊年祭などの地域行事が行われる拝所で、地域住民の健康や地域の安寧を祈願するなど、地域住民の心の支えとされてきた場所。隣接する安居公園は一括交付金を活用して4年前に整備され、子どもから大人までが集う地域の憩いの場所ともなっている。
新しい拝殿は屋根に特徴があり「入母屋(いりもや)屋根」を採用。日本の伝統的な屋根の形状で、どっしりとした重厚感のある格式高い作りとなっている。
屋根の形状により、拝殿内も広く、祭事を行うにふさわしい雰囲気が表現されている。
式典では実行委員らによる清めの儀式があり、真栄里伝統保存会による獅子も披露された。
新築工事実行委員の糸洲章会長は「新拝殿の落慶式ができ、地域住民にとってはこの上ない喜び。これからも地域の由緒ある御嶽として地域の繁栄、無病息災、五穀豊穣を祈願する場所として後世に繋いでいきたい」とあいさつした。
来賓あいさつで中山義隆石垣市長は「竣工を迎えた拝殿がこれから先も末永く、地域住民から大切に愛される建造物であることを確信している。豊年祭など伝統文化や祭事行事が継承され、発展することを願う」と期待した。
真栄里入会組合の仲山政博組合長も祝辞を述べた。
祝賀会では神司による「御前風」で座開きし、真栄里婦人会による「真栄里節」、八重山商工高校郷土芸能部や真栄里伝統保存会が余興で盛り上げた。
最後は全員のモーヤで祝い、万歳三唱で締めくくった。
式典では施工業者と高額寄付者には感謝状が贈られた。
感謝状贈呈者は次の皆さん。
〈施工業者〉
▽建築設計工房(伊豆味清邦代表)、有限会社大喜建設(喜舎場正取締役)、丸元ガラス(祖納元信幸代表)、株式会社南西工業(山田修代表取締役)、株式会社丸博開発(仲座長博代表取締役)
〈高額寄付者〉
▽真栄里入会組合、株式会社リーテック(平松克敏代表取締役社長)、有限会社仲企画(仲山政之取締役)、西里和洋、細工剛(敬称略)

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