初日、大漁6本 326㌔ チーム「ヤマシタ」 与那国島国際カジキ釣り大会

326㌔の大カジキを釣った山下俊明さん(左)とサブとして支えた三俣貢さん(中央)=8日、久部良港

第34回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会は8日から競技が始まり、1日目のトローリングの部では6本のカジキが釣り上げられた。トローリングの部には37チーム(124人)が出場した。午前7時、米蔵一生氏による「久部良大漁音頭」が響きわたった。久部良沿岸の波は最大2㍍と穏やかで、駆けつけた応援の後押しを背に、漁船は一斉に大海原へ飛び出して行った。競技開始早々の午前7時半ごろ、一本目のクロカワカジキ(46・8㌔)が上がり、午前8時前に久部良港に引き上げられた。

この日一の大きさのカジキを釣り上げたのは山下俊明さん(57)=チームヤマシタ・東京=のシロカワカジキ326㌔。計量が読み上げられると集まった観客からは歓声が上がった。
出航してから約3時間、一頭目で「いきなりガツンときた」と語る山下さん。3時間の格闘の末、見事釣り上げた。「1時間くらい経ってからなかなか上がらないからサメじゃないかと思った。体はへとへとだったが、顔を見るまでは頑張ろうと必死だった」と振り返り、同乗の三俣貢さん(71)は「こんなの初めて見た。すごいしかない」と仰天した。東京から駆けつけた仲間と喜びを分かち合い、再び出航した。
開始早々の一本目にクロカワカジキを釣り上げた角田修一郎さん(52・東京)=チームちいかわ・愛知=は午前11時過ぎ、この日二本目となるクロカワカジキ(80・5㌔)を釣り上げた。初日の午前中に2本を引き上げる快挙。角田さんは「ルアーの選択や揚げるタイミングなど、チームプレーで釣る。上手く噛み合った」と冷静だった。
終了間際の午後4時過ぎにカジキを釣り上げたのは地元与那国から出場のチーム東光電気工事・栄電社の安次富徳太さん(28)。カジキ釣り初挑戦で、バショウカジキ(17・6㌔)を釣り上げた。「来ないかなと思っていたので、びっくりした。明日はもっと大きなカジキを釣れるように頑張る」と力を込めた。
この日はサブイベントとして、海上保安庁巡視船が午前と午後に分かれ一般公開され、久部良漁港地区のナーマ浜での与那国馬体験乗馬や海遊び、海底遺跡巡り体験乗船ツアーなどが行われた。
夕方からは、腕相撲大会をはじめ、のど自慢大会がちびっこと一般でそれぞれ行われ、ハワイアンフラなども披露された。姉妹都市の台湾・花蓮県内の小学校から教職員12人もイベントに参加し、糸数健一与那国町長へカレイの干し物などを贈呈した。また花蓮の伝統的な踊りや歌も披露し、会場を盛り上げた。

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