チームヤマシタ(東京)トローリング優勝 与那国カジキ釣り大会終わる

前日に続いてカジキを釣り上げチームヤマシタが優勝した=9日午後、久部良港湾

 第34回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会(主催・与那国町)は最終日の9日、久部良漁港で6本のカジキが揚がり、8日と合わせて計12本の釣果で終了した。トローリングの部では、東京から出場したチームヤマシタが1日目と2日目に1本ずつカジキを釣り上げ、計373ポイントで優勝を果たした。磯釣りの部では長濱諭さん=与那国=52・8ポイントで優勝した。

 トローリングの部は、2日目も大漁だった。優勝したチームヤマシタは1日目に326㌔の大カジキを山下俊明さん(57)が釣り上げて優勝。2日目には、1日目の大カジキを釣り上げた際に補助に回っていた三俣貢さん(71)が47㌔のクロカワカジキを釣り上げた。三俣さんは同大会6回目の挑戦で初めて釣り上げたという。「昨日のより小さかったから、30分くらいで引き上がった。自分で釣り上げた時は最高だった」と満面の笑みをみせた。チームとしては2人がカジキ釣りに成功し、二人三脚で得た優勝となった。
 参加チーム最多の3本のカジキを釣り上げたチームちいかわは、3ケタ台のカジキは釣れなかったものの、合計点で2位にランクインした。
 3位のチームプラスワンは、土壇場で今大会2番目に大きいカジキ(122㌔)を古川敏浩さん(47・福岡)が釣り上げ、滑り込んだ。「最後に1本釣れて良かった」とほっとした表情を見せたが、過去にもチームは2、3位を取っていて、「あとは優勝するだけ。来年への弾みができたと思いたい」と早くも来年の大会を見据えていた。
 磯釣りの部は、長濱諭(与那国)さんが優勝。1日目で大幅にリードし、2日目もポイント重ねて合計52・8ポイントと2位と倍の差をつけ優勝となった。
 親子釣りの部には7チームが参加し、當間ファミリー(与那国)が4・9ポイントで優勝した。
 閉会後、160㌔のカジキの丸焼きが振舞われたほか、名誉町民で与那国民謡の第一人者の宮良康正氏や長間孝雄氏などのライブが行われ、会場は盛り上がった。最後は「ドゥンタ」で大会の成功を祝い、4年ぶりの縮小なしで行われた与那国島の一大イベントを終えた。
 競技結果は次の通り(敬称略)。
 【トローリングの部】
 ▽1位(373ポイント)=ヤマシタ=(山下俊明、三俣貢)▽2位(177ポイント)=ちいかわ=(角田修一郎、植手章)▽3位(122ポイント)=プラスワン=(古川敏浩、三坂真)▽大物賞(326㌔)=ヤマシタ、山下俊明
 【磯釣りの部】
 ▽1位(52・8ポイント)=長濱諭(与那国)▽2位(23・3ポイント)=阿久津慎吾(与那国)▽3位(16・4ポイント)=長濱絵理香(与那国)▽大物賞(14・8㌔)阿久津慎吾
 【親子釣りの部】
 ▽優勝=當間ファミリー(4・9ポイント)

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