石垣市内の工芸品店などによる恒例の「てづくり市」が8、9日、市役所で開かれた。初の市役所での開催となった今回は約40店舗がブースを設け、波打ち際をデザインした時計や、精密に設計された木工製品など多種多様な手作り商品が並んだ。
新川の「癒布(ゆうふ)」は、月桃で染めたポーチなどを販売。素朴な色柄が注目を集め、ブースには長蛇の列ができた。
運営委員長を務めた同店の髙橋直美さんは「商品を市民や旅行者に知ってもらう機会になれば。店舗がある人も、ない人も、てづくり市がきっかけでお客さんと縁が結ばれてほしい」と期待した。
茨城県から訪れたという小塩紗奈さん(12)=つくば市=は、「工房真屋」でアクセサリーを購入。「星の砂を使っていたり、作っている人の特徴が知れて面白い」と話した。父悠哉さん(43)は「実際に商品を手に取って、制作者の話を聞けて感動した。一期一会を大切にしたい」と笑顔で語った。