第十一管区海上保安本部によると、13日午前4時54分ごろから、石垣市の尖閣諸島・大正島周辺で中国海警局の艦船「海警1302」「海警1102」の2隻が相次いで領海侵入した。中国艦船が尖閣周辺で領海侵入したのは6月21日以来で、今年21日目。
大正島周辺では3人が乗り組んだ日本漁船1隻(9・7㌧)が操業しており、中国艦船は日本漁船に接近しようとしている。海保が漁船の周辺に巡視船を配備して接近を阻止し、乗組員の安全を確保している。
「海警1102」は午後4時43分ごろ、大正島周辺から領海外側の接続水域に出た。接続水域も含め中国艦船が尖閣周辺を航行するのは42日連続。中国艦船には漁船の操業を妨害することで、自国の尖閣領有権を主張する狙いがあると見られる。