市役所「書かない窓口」目指す 申請書作成支援システム設置

申請書作成支援システムのデモンストレーションを行う職員=20日午後、市役所総合窓口

 石垣市は、市役所の来庁者がスマートフォンやマイナンバーカードをかざすことで、自動的に申請書を作成できる申請書作成支援システムを総合案内カウンターに設置した。国が推進する自治体での「書かない窓口」実現に向けた取り組みで、市DX課は活用を呼び掛けている。

 無料通信アプリLINE(ライン)の事前申請機能を使い、スマホであらかじめ作成したい申請書の必要事項を入力すると、QRコードが発行される仕組み。市役所に来庁後、スマホに表示されたQRコードをシステムのタッチパネルにかざすと、申請書が自動で印刷される。
 スマホを使わない場合、マイナンバーカードをシステムのタッチパネルにかざすことで作成したい申請書を選択、印刷できる。マイナンバーカードには所持者の氏名、住所、性別、生年月日が記憶されているため、個人情報をいちいち入力する手間が省ける。
 従来、来庁者は市役所の記載台で申請書を記入し、各課の窓口に提出する必要があった。LINEの事前申請機能でQRコードを取得した場合も、窓口の職員立ち合いのもと、専用のシステムに読み込ませていた。
 申請書作成支援システムを活用すれば、職員の介在がなくても即座に申請書を作成でき、利便性が向上するメリットがある。
 作成できる申請書は住民票、印鑑証明、戸籍、印鑑登録申請、離島割引カードなど。今後、税関系証明書や子育て関連部署の各種申請書を随時追加する予定。 

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