八重山日報がそんなことを?読者の皆様にご心配をおかけしたかもしれない、もちろん、八重山日報は自衛隊員、家族の皆さんを石垣市の人口に含めずに公表すべきではないか、などという考えはもっていない。それは八重山毎日新聞さんの社説だ。翌日、お詫びを掲載していた▼日本の最西南端の小さなエリアに「八重山」を掲げる地方紙が2紙存在することで、本土の読者には混乱が生じた▼八重山毎日さんは、弊紙より発行部数も多く、長い歴史を持つ新聞。ネット上で「八重山日報かと思って驚いた」という書き込みを拝見したとき、混同されていることには当惑したが、弊紙の日々の報道スタンスが本土でも関心を呼んでいたと確認できてうれしかった。今回の騒動で、八重山日報の存在を新たに知ってくださった方もいるのではないか▼八重山日報は、日々の取材を通じ、自衛隊駐屯地の隊員の方々が酷暑のなか、いつ飛んでくるか分からないミサイルに備え、緊張から逃れられない業務についていること、女性隊員が一般市民と交流し、島を守るために何ができるかを話し合っていることなどを報じてきた▼この騒動で八重山に地域紙が2紙存在していることが広まった。新聞の発行部数が年々減り続け、ネットへのシフトが止まらないが、この地では紙媒体が健在であり、影響力が大きいことを肝に銘じる機会でもあった。