石垣市と姉妹都市・米国ハワイ州カウアイ郡の提携議決60周年記念式典が25日、カウアイ郡で開かれ、中山義隆市長とデレク・カワカミ郡長が「記念書」に署名。両自治体の絆を深めた。
カワカミ郡長は「60年前に交わした約束を再確認し、感謝の気持ちでいっぱい。これまでかかわってきた先人たちがいなければ、この絆は存在しなかった。式典は先人たちをたたえるもの」と関係者への謝意を表した。
中山市長は「60周年の歴史は私たちにとってかけがえのない財産であり、互いの郡民・市民の心の中に深く刻まれている」と述べた。来月には4年ぶりに石垣市の中学生が派遣事業でカウアイ郡を訪れることに触れ、温かく迎えてほしいと要望した。
記念品としてカウアイ郡からハワイアンキルト、石垣市から八重山上布のタペストリーが相互に贈呈された。
式典にはカウアイ郡から元郡長のマリアン・クサカ氏、在カウアイ沖縄県人会など約50人、市からは市民交流団「石垣市民の翼」を含む25人が参列した。
石垣市とカウアイ郡は1963年5月、姉妹都市提携の決議を行ったが、実際の調印は先延ばしされ、1999年10月6日、当時のクサカ郡長と大浜長照市長の間で実現した。