船道亜希さん(黒島)グランドチャンピオン 3部門に20人出場 竹富町デンサ節大会

グランドチャンピオンに輝いた船道亜希さんが表彰式後に独唱した=29日、中野わいわいホール

 竹富町制施行75周年記念・第20回竹富町デンサ節大会(主催・竹富町民俗芸能連合保存会)が29日、西表上原の中野わいわいホールで開催された。子どもの部5人、一般の部8人に加え、第20回の節目として歴代チャンピオンが出場する、チャンピオンの部に7人の計20人が、デンサ節の調べに合わせ、情緒豊かに朗々と歌い上げた。グランドチャンピオンには第18回西表島大会チャンピオンの船道亜希さん(38)=黒島=が輝いた。

 最優秀賞には、一般の部で真謝マリナさん(28)=干立=、子どもの部で西表中3年の荒木壮介君(14)がそれぞれ栄冠を手にした。
 西表島上原を発祥とするデンサ節は1769年に宮良里賢氏が作詞作曲した教訓歌で沖縄三大教訓歌の1つ。県内外に広く親しまれ、愛唱されている。
 デンサ節の歌詞は3句で構成され、1句は共通の課題歌詞、2句は課題歌詞5句の中から選出、3句は自薦歌詞17句、もしくは自作歌詞で歌った。
 グランドチャンピオンに輝いた船道さんは「信じられないけどうれしい。デンサ節は小さい頃、祖父の背中で聞いて覚えた歌で、思い入れがあった。じいちゃんが見ててくれたと思うので喜んでくれているかな」と笑顔を見せた。
 審査委員の大浜修さんは「全体として前回より優れ、子どもの部は家庭学校での指導が行き渡っており、正々堂々と自分のものとして歌っていた。一般の部は節回しをもっと入れて、リズムよくうたってほしい」と講評した。
 主催者あいさつで宮里彦一会長は「情緒豊かなデンサ節は郷土の誇りとしてその心を後世に正しく継承し、発展させることが我々の責務。デンサ節の心が末永く引き継がれることを願う」とあいさつ。前泊正人町長、佐事安弘教育長の激励のあいさつもあった。
 今回の大会は町DX課の協力で、大会の様子ユーチューブでライブ配信し、欠航で来場できなかった波照間代表と審査員はオンラインで参加した。入賞者は次の皆さん。
 【子どもの部】▽最優秀賞=荒木壮介(西表中3年)▽優秀賞=髙虹乃花(大原中3年)▽優良賞=内盛正隆(竹富中1年)▽努力賞=小野瑠花(船浦中3年)▽奨励賞=小野萌花(上原小6年)
 【一般の部】▽最優秀賞=真謝マリナ(干立代表)▽優秀賞=松原空飛(小浜代表)▽優良賞=真謝美帆(上原代表)▽努力賞=内盛正亀(竹富代表)▽奨励賞=前石野明信(波照間代表)
 【チャンピオンの部】▽最優秀賞(グランドチャンピオン)=船道亜希(第18回西表島大会チャンピオン)▽優秀賞=山下義雄(第14回西表島大会チャンピオン)▽優良賞=竹本真良(第8回西表島大会チャンピオン)

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