ANA(全日本空輸)から人材交流のため石垣市観光文化課に派遣されていた近藤沙穂さん(28)が7月末で研修の任期を終えた。中山義隆市長がこの日、近藤さんに帰任の辞令を交付した。
近藤さんはANAの客室乗務員。昨年8月から市観光文化課観光推進係の主事として1年間勤務した。ANAから市への職員派遣は初めて。
辞令交付式で近藤さんは「観光文化課の皆さんに一から教えていただき、任期を全うできた。石垣の人を助けようという精神、人の温かさに触れることができた。客室乗務員に戻ってからは、石垣の観光地としての魅力を多くの人に伝えていければ」と意気込んだ。
中山市長は「民間企業で培ってきた経験が行政の様々な分野に活かされたと思う。これからは市と全日空の橋渡しになっていただければ」と期待した。
市観光文化課の職員から近藤さんに花束の形をしたお菓子の詰め合わせなどがプレゼントされた。近藤さんは涙ぐみ「皆さんが温かく迎えて下さって、いろいろな人と出会うことができて、それが心の支えになっていた」と感謝した。