台風6号の影響で閉館していた石垣空港ターミナルビルは4日、通常業務を再開し、各航空会社のカウンター前は、予約変更やキャンセル待ちをする観光客らであふれた。
日本航空グループは終日欠航したが、全日空グループは東京や名古屋行きなどの臨時便を運航した。受け付けには搭乗券を求める観光客で長蛇の列ができた。
家族8人で名古屋から旅行に来ていた家族は、名古屋行きの臨時便を求め早朝6時前から並んだ。2時間並んだ末、4日の便は1席しか取ることができなかった。「台風で観光もできなくて、ホテルの部屋でずっと待機するしかなかった。子どもたちも退屈している。補償もなく宿泊費がかさむ」とうんざりした様子だった。
大阪から訪れていた家族3人は、少しでも早く帰れる便を探そうと予約の変更に来ていた。携帯電話などで予約のキャンセルが出ていないか繰り返し確認し、空席や運航状況などをカウンターで問いただした。「5日の便が取れたけど1席だけ。仕事の都合1人だけ帰る」とため息をついた。
台風6号は八重山からは遠ざかったが、沖縄本島に再接近。5日も那覇空港発着便を中心に欠航が見込まれている。