台風6号の接近に伴い船便などが欠航している影響で、八重山のスーパーでは生鮮食品など一部の商品が品薄になり、市民生活への影響が出始めている。地元海運会社によると、食料などを積んだ貨物船は7月31日に石垣港に入港したのを最後に欠航。食品などの物資を積んだ船が石垣港に再び入港するのは、週明け9日ごろの見込みとなっている。
現在、石垣港には沖縄本島に向けた出港待ちの貨物船が待機している状況。週末には安全を考慮して低速運転で出発し、波の落ち着きを確認しながら運航。沖縄本島で貨物を積載後、出港し、9日ごろ石垣港に入港する予定。
石垣市内スーパーではすでに、生鮮食品、卵、牛乳などの陳列棚が空に。パンやインスタント麺(めん)なども少なくなり始め、目当ての商品がなく買い物をせずに店を後にする客の姿も見られた。
レトルト商品などは比較的多く準備された。「台風対策はお済みですか?」と張り紙がある陳列棚を設け、備蓄を呼び掛ける店舗もあった。
買い物に訪れていた代女性は「卵を買おうと思っていたが買えなかった。台風のたびに品薄になることは仕方のない事でわかってはいたが、早く物流停滞が解消してほしい」と話した。
70代女性は「石垣からは遠ざかってくれたが、今回の台風は沖縄に長く停滞していて、長引くことが心配だ」と不安そうだった。
市は通常から各家庭に対し、最低1週間程度の食料品の備蓄を呼び掛けている。物流が停滞し、食品が不足した場合に備え、約9万食分を備蓄している。