石垣の自然と伝統学ぶ ウルトラウォーク完歩

ゴール後に記念撮影したウルトラウォークの参加者=9日午後、市役所

 石垣市内に住む児童・生徒が3日間、島内を歩いて巡り、自然や文化の豊かさを学ぶ石垣島探訪ウルトラウォーク(主催・市教育委員会)に参加した児童生徒が9日午後、無事にゴールの市役所に到着した。約60㌔の道のりを歩き切った子どもたちは、達成感に満ちた表情を見せた。

 参加者は7日から9日の間、1日平均約20㌔を歩いた。炎天下や降雨など、厳しい石垣の夏を感じながら、皆で協力して乗り越えた。
 最終日の9日は朝から落雷を伴う大雨となった。発熱でリタイアした1人を除く児童11人と高校生6人、引率した市教委職員は宿泊先の伊野田小学校を出発後、激しい雨の中を歩き続けた。市役所では市の職員や保護者が拍手で出迎えた。
 解散集会で、新川小学校6年の迎里雫珠さん(11)は「過酷な3日間だったが、歩くことで知ることも多かった。ご飯も美味しく楽しかった」と振り返った。
 八重山農林高校1年の西泊いつささん(16)は「初めて参加し不安も多かったが、歩ききれたので良かった」と感想を述べた。団長として引率した教育委いきいき学び課の吉村安史課長は「参加者全員で助け合い、苦しいことを乗り越える体験をしたことが大事」と強調。「相手や自分に感謝する心が芽生えたと思う」と述べ、子どもたちの今後の活躍に期待した。
 崎山晃教育長は完歩した子どもたちをねぎらい「今回の体験を日々の生活に生かしてほしい」と求めた。
 ウルトラウォークでは、石垣島北部地域を徒歩で回り、高校生はボランティアのサポーターとして参加した。9日には、人魚伝説など石垣の伝説について学んだ。

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