「イメージより現実の問題を」 大浜氏一問一答

大浜一郎氏との一問一答は次の通り。
 ―当選から一夜明けた実感は。
 「正直実感はなかった。けさ新聞を見て、本当に勝たせていただいたんだと思い、感謝の気持ちがわいた」
 ―大差での勝利だが。
 「逆風の中での戦いだったが、支えて頂いた。私が訴えた離島振興の政策に対する期待が大きかったと思う」
 ―県議として最初に取り組みたいことは。
 「沖縄振興計画があと3年で切れる。新しい10年間の計画をどうつくるかが大事だ。離島は政治の下支えが必要で、国と対立しては沖縄振興計画をつくれない。連携、対話しなくてはならない。玉城デニー県政にしっかり対応してもらわないと、県民が困る」
 ―「玉城知事」に対するスタンスは。
 「公約の一つ一つをこれから精査する。補助金に頼らない自立型経済と言っているが、それは将来ビジョンであり、今手をつけなくてはならないことは山ほどある。優先順位は何が一番高いのか、しっかり議論したい」
 ―離島振興策は。
 「空港滑走路を延長しなくてはならない。旅客ターミナルももう一つ造る必要がある。港湾整備も進める。国営土地改良事業は、国の予算でやっている本管整備は順調だが、県予算の支線整備が前に進んでいない。新八重山病院も中身を充実させる予算や、医師派遣の問題がある。石垣島の製糖工場建て替えは非常に大きな補助金が必要だ」
 「水産関係では浮き漁礁を取り換え、気象観測ができるレーダー設置に対応したい。沖縄本島ではなく、八重山で養殖できる態勢をつくる」
 「航空運賃の低減はとても大事な約束だ。どういった仕組みがベストなのか、対応できる施策をつくりたい」

 ―知事選では、大浜さんとセットで戦った佐喜真淳さんが敗れた。
 「8万票差は厳粛に受け止めなければならない。思った以上だった。翁長雄志知事の弔い合戦ムードになってしまった。今後は保守政治家として、イメージより現実の問題を懇切丁寧に有権者に訴えていくしかない」
 ―米軍普天間飛行場の辺野古移設問題は。
 「普天間飛行場の返還は確実にしないといけない。普天間の移設であり、新基地であるとは考えていない」
 ―自衛隊配備問題は。
 「県政の課題ではないが、近隣諸国の状況を考えると、国防をきちんと進めていくことは当たり前だ」
 ―どのような県議を目指すか。
 「具体的に何が必要なのか、いろいろな人と対話したい。私は実業家として、細かく問題を抽出し、どのように解決するかを考えてきた。政治でも同じ手法を皆さんと共有したい」
 ―県議になっても社長業は継続するのか。
 「しばらくは続けざるを得ない」

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