8年ぶり、盛大に開催 各離島に伝わる民俗芸能を披露 ぱいぬ島まつり 竹富町

島々の芸能披露の最後は、新城民俗芸能保存会による「節の巻き踊り」。来場者が自由に参加し女性の神を表現した旗突き(パティつき)を中心に舞った=20日、離島振興総合センター

 竹富町民が一堂に集う町内最大の祭典、第10回ぱいぬ島まつり(同実行委員会主催)が20日、西表島大原の離島振興総合センターで開催された。各島々に伝わる民俗芸能や子どもたちのダンスが野外の特設ステージで披露され、アーティストによるパフォーマンスも行われた。

 「集え!光り輝く子ども達」と題し、町内の児童、生徒がステージに立って開幕。きいやま商店の歌に合わせダンスし、続いて大原小中と古見小、卒業生たちが校歌ダンスをそれぞれ披露した。波照間島の児童は空手演舞を行った。
 町内にある各離島の民俗芸能保存会や公民館が順番にステージに上がり、「まるまぼんさん」や「南洋浜千鳥」、「西村コンギ」、「インダ舟・鳩間の港」、「デンサ節」、「干立村」、「結願祭・長者のひとこま」、「旧盆の仲道の儀式」、「節の巻き踊り」を、それぞれ披露。第20回竹富町デンサ節大会のグランドチャンピオン・船道亜希さんも歌唱し、竹富町婦人連合会は「ツマベニチョウ音頭」を踊った。
 つちだきくお&小浜島ばあちゃん合唱団のステージ後、前泊正人町長なども参加し同町の健康体操を行った。
 午後3時前から子ども向けステージショーや、王様戦隊キングオージャーショーが行われ、集まった家族連れを楽しませた。
 ぱいぬ島まつりは、4年に1度開催されるが、前回大会が台風で中止となり、今回8年ぶりに開催された。
 今年は竹富町の町制施行75周年と北海道斜里町との姉妹町締結から50周年が重なった。
 斜里町が観光物産品を販売するブース、地元青年会などが飲食ブースをそれぞれ出展。センター施設内では、IT企業数社がブースを出し自社サービスをアピール。町織物事業協同組合は1000円で機織り体験を開催した。自衛隊もブースを出し、集まった子ども達が制服に袖を通した。環境省はイリオモテヤマネコ、カンムリワシの保護を呼びかけた。
 前泊氏は「竹富町は9つの有人島から町民が集まった一大イベントだ」とあいさつ。町民や観光客の来場に感謝した。
 昼食時、町制施行50周年を記念し設置されたタイムカプセルの中にあった25年後の町長に充てた封筒10枚が、前泊氏に託された。目を通した前泊氏は「現在、1年3カ月町長を務めた。当時の方の思いを受け止め、町作りに生かしたい」と力を込めた。

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