滑走路延長、県は慎重 具体的な検討進まず 八重山3空港

前川部長(右から3番目)に要請書を渡す八重山市町村圏事務組合議会の箕底議長ら=22日午後、県庁

 八重山広域市町村圏事務組合議会の箕底用一議長ら議員4人が22日、県庁を訪れ、石垣、与那国、波照間空港の滑走路延長を求める要請書を提出した。台湾有事の懸念が高まっている現状を踏まえ、国民保護のための移動手段としても空港機能の拡充が必要と訴えた。対応した前川智宏土木建築部長は「台湾有事の話もあるが、土木建築部の所管で空港を整備するにあたっては、民間の需要予測が計画のベースになる」と指摘。石垣空港の滑走路延長に関してのみ「可能性はいくらかある」と述べたが「具体的にいつからかは言及しかねる」と述べ、県庁内で石垣空港も含め、滑走路延長に関する具体的な検討が進んでいないことが浮き彫りになった。

 石垣空港の現状について前川部長は「民間需要が非常に旺盛」と評価。ただ滑走路を延長する場合、宮良の優良農地の掘削、国道390号の移設、河川の切り回しなどが必要になる可能性があるの見方を示した。「事業費が大きくなることが予想される。事業費に見合う効果、需要の動向、航空会社の意向を確認しながら、一つひとつ進めていく」と説明した。
 空港滑走路の延長は石垣市も求めており、箕底氏は「市よりも航空会社の要請が優先なのか。(滑走路延長について)国は知事の要請がないとできないと言っている」と県の前向きな対応を要望。前川部長は「事業化には需要予測と費用対効果が厳しく求められる」と慎重な姿勢を崩さなかった。
 与那国、波照間空港の滑走路延長について前川部長は「航空会社から具体的な要望がなく、現時点の需要をみても拡張しないといけない状況にはない」と否定的な考えを示した。波照間空港の再開に関し県の担当者は「いつから再開できる、と申し上げる段階ではない」と述べるにとどめた。
 県によると、波照間路線の再開を目指している第一航空は機材の修理を終えており、今後、乗務員の訓練、試験飛行などを行い、国の検査を受けるスケジュールになっているという。

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