ガソリン価格の高騰が止まらない。経済産業省が23日発表した県内のレギュラーガソリンの小売価格平均は1リットルあたり188・1円。八重山地区では200円を超える店舗も。価格上昇が止まる気配が見えず、島内の住民からは「レジャーはおろか、日常生活が苦しくなる」と悲鳴があがっている。
23日発表された全国平均はレギュラーガソリンが183・7円。前週比1・8円高く、14週連続での値上がりとなった。
石垣市内では200円の大台が増え、波照間島など離島では石垣島と比べて5円近く高い地域もある。
石垣市内のガソリンスタンドで給油をしていた飲食店店員の70代女性は「物価も高くて、給料も上がらない。ガソリン高騰は家計にも響く」と嘆き、2000円分の給油に留めた。
接客業店員の40代女性は、「安い時は満タンにしていたが、今は気になって、2000円分しか入れられない」と、スタンド従業員に「2000円分」と念を押した。
島内でガソリンスタンドなどを運営する石垣SSグループの担当者は「円安や物価高騰などの要因でガソリン代も影響している。一気に価格が変動しないように努めてはいる」と、客への影響を軽減する努力を打ち明ける。9月末にはガソリン補助金の緩和措置が打ち切りになる可能性について「補助は大きかった。ガソリンだけではなくエネルギー関連全てが更に高騰する」と危機感を募らせた。
また同グループのガソリンスタンドでは毎週月、水、土曜に特売日を設けて数円の割引きや、レシートにクーポンを添付して、お得感を出している。「こういったものを利用していただければ、少しは家計の負担軽減になるのでは」と話していた。