アフガニスタンで開催されている第44回世界アームレスリング選手権大会で、8月29日、石垣市から出場した石川勇作(45)=石垣=がマスターズ(40~49歳)ライトハンド70㌔以下のクラスに日本代表として初出場。12人でダブルイリミネーション方式を戦い、通算3勝2敗で、4位の成績だった。
石川は初戦を幸先よく勝利。2回戦では前回大会3位の実力のロレンゾ(スペイン)と6分を超える死闘を繰り広げた。「ここが肝だった」と振り返る石川だが、握力を失い、以降の戦いでほとんど手に力が入らなかったとういう。
次戦で、今大会優勝を果たしたプラシド(イタリア)に敗北し、後がなくなった。
それでも石川は、負ければ終わりの一戦、キリル(ブルガリア)と1分を超える戦いで粘りを見せ勝利。勝てば3位以上が決まるセミファイナルでレオニド(ウクライナ)に敗北したものの、大舞台で4位の結果を残した。
石川は4位の結果に「手応えはあった。満足はしていないけれど、今の実力なんだろう」と悔しさを滲ませた。初めての日本代表としての戦いに「そこでしか経験できない雰囲気だったり、国を背負って戦うことの重み、妥協を許さない中で選手たちの意気込みも違った」と、得るものは大きかった様子。「アームレスリングは人生の一部」と話し、これからも世界選手権に挑戦する意気込みを示した。
大会前、島の子どもたちを「外に出て挑戦を」と激励していたが「挑戦したいことがあるなら、ためらわずに挑んでほしい。挑戦して初めて見えてくるものもある」と言葉に力を込めた。