石垣市一般廃棄部何時処理手数料検討委員会の大濱達也委員長が5日、市役所に中山義隆市長を訪れ、指定ごみ袋の価格を現行から5円値上げすることを答申した。答申を受け、市は条例改正などの手続きを経て、来年4月1日からの価格改定を目指す。粗大ごみのうち、マッサージチェアなど処理が困難な製品に関しても、処理料を引き上げる。
答申に先立ち、検討委の第2回会合が市役所で開かれ、市が提案した指定ごみ袋の値上げなどを全会一致で承認した。
指定ごみ袋の値上げは原材料や資材の高騰などが要因。形状は、現行の「平型」から、縛りやすく持ち運びが便利な「取っ手付き」に変わる。
値上げ後の価格は大サイズ30円、中サイズ25円、小サイズ20円。年間1世帯当たりの平均購入枚数は105枚とされており、1枚当たり5円の値上げで計算すると、年間525円の負担増となる。
来年4月以降も、在庫が残っている「平型」に関しては使用可能。会合では委員から「(価格が安い平型の)買い溜めが起こることが予想される」との指摘があり、市環境課の担当者は「在庫は来年5~6月まで持つくらいの製造枚数にしたい」と述べた。
市は現在、家庭内でおむつを大量に排出する子育て世帯に対し、指定ごみ袋小サイズを無償で配布する事業を行っているが、値上げ後も事業は継続し、上限配布数は変更しない。
粗大ごみに関しては、現在処理料が一律400円となっているが、マッサージチェア、ベッドマット、ソファー(2人掛け以上)は4000円、ソファー(1人掛け)は2000円に値上げする。いずれも回収後、処理場で分解して処理する必要があるためという。
市は今後、条例改正、周知期間、新たな指定ごみ袋の発注といった手続きを経て、価格改定をスタートさせる。新たな指定ごみ袋の製造開始が来年4月になるため、実際に店頭に並ぶのは5月ごろになる見込み。
マッサージチェアなどの粗大ごみの処理料値上げに関しては「可能な限り早く適用する」としている。
検討委メンバーは市民団体代表やごみ処理業者など10人。市は7月18日の第1回会合で、指定ごみ袋の価格改定などについて諮問していた。