石垣市青年団協議会(登野城吉宗会長)の第35回青年文化発表会が9日夜、石垣市民会館大ホールで開催され、会場には約500人が集まった。今回のスローガンは『雌伏雄飛』。市内の7青年会が出演し、伝統芸能などで若人らしいキレのある演技を披露。満員の観衆を沸かせた。
平得青年会の迫力ある「獅子舞」で幕開け。続いて、いしゃなぎら青年会の「鷲ぬ鳥節」。白保青年会の「ゆらてぃく」では、演技が終盤になるにつれ、曲調がアップテンポに。演出者の明るい表情と演舞に、来場者からは手拍子する姿が見られた。
宮良青年会の「赤馬節」、登野城青年会の「チュイチュイ」、小浜青年会の「仲道ジルク」と続き、フィナーレは大浜青年会の「獅子舞」が飾った。
登野城会長は「今年はコロナの制限がなくなり、各地域の行事も盛大に開催されるなど、島に活気が戻ってきたように感じる。関係する多くの皆様に感謝いたします」とあいさつ。今回のテーマ『雌伏雄飛』に触れ、「今までの辛抱から今回のような発表会を機に大きく羽ばたいていってほしい」と各青年会の活躍を激励した。
市教育委員会の崎山晃委員長は祝辞で「島内の活性化と島外へ魅力を発信している青年会の活動は市の貴重な財産。市民の模範となり、大きな誇り」とあいさつした。
会場の入り口付近には各青年会を紹介するブースが設けられ、来場者らは発表前や休憩時間などにそれぞれの個性的な張り出しを楽しんだ。
同発表会は青年会の日ごろ地域活動や文化活動を発表する場として1987年から開催されている。