阪口氏に2度目の辞職勧告決議可決 「事実無根、嫌がらせ」と反論 与那国町議会

阪口氏に対する辞職勧告決議に賛成する与党議員たち=13日、与那国町議会(同議会提供)

 与那国町議会(崎元俊男議長)9月定例会が13日、開会した。自転車の酒気帯び運転で警察に指導された阪口源太氏への議員辞職勧告決議が提出され、賛成多数で可決した。阪口氏は八重山日報の取材に「事実無根。噂話を根拠にした決議だ。弁護士と相談し、名誉毀損で訴えることも検討している」と、辞職勧告拒否を明言した。決議に法的拘束力はない。

 決議案は与党の杉本英貴氏が提出。与党の上原光秀、與那覇英作、与那原繁、中立の田里千代基各氏が賛成し可決した。
 審議を前に野党の嵩西茂則、大宜見浩利、上地常夫の3氏が退席した。
 決議では、夏の交通安全県民運動の期間中である7月11日に阪口氏が自転車の酒気帯び運転で警察に指導されたと指摘。町民の信頼を失墜させ、議会の名誉と品位を傷つけたとして、阪口氏の道義的責任を追及した。
 阪口氏は5月21日に妻(当時)に対する暴行容疑で八重山署に逮捕、略式起訴された。6月定例会では逮捕を理由にした辞職決議案が可決しており、辞職勧告決議案が可決されるのは2度目。
 阪口氏は取材に対し「7月11日に警察に指導された事実はない。全く覚えがない」と反論。決議は「与党の嫌がらせで、違法行為だ」と一蹴した。野党議員は反対討論で警察による指導の有無について、疑義を示しており、阪口氏は「指摘に対し与党は反論できなかった」と強調した。

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