１４日午後３時４分、石垣市の新石垣空港に米海兵隊のオスプレイ２機が緊急着陸した。沖縄県空港課などによると、２機のうち１機にトラブルが発生した。人的被害は確認されていない。滑走路が一時閉鎖されたが、民間機の定期便離発着に影響はなかった。米海兵隊は「機体に異常を知らせる警告が出た。適切な対策を講じ、安全に着陸した」と明らかにした。

政府関係者によると、オスプレイはいずれも米軍普天間飛行場（宜野湾市）所属。
沖縄県によると、オスプレイの乗員から新石垣空港の管制官に緊急着陸の要請があった。滑走路が一時閉鎖され、２機が緊急着陸した。
沖縄防衛局は関係自治体に情報を提供。現場に職員を派遣し、情報収集を急いでいる。飛行ルートやトラブルの具体的な内容については「情報収集中」として明らかにしていない。
緊急着陸した２機は民間機とは離れた駐機スポットに移動。午後４時ごろには、２機のうちトラブルのあった機体に乗員らが集まり、ローター付近に脚立を立て、パネルを外し、内部を調べる様子がうかがえた。
２機体のうち、トラブルのない機体は同日午後７時半ごろ、離陸した。
中山義隆市長は取材に対し「詳細を確認していないので、現時点ではコメントできない」とした。「機材の故障とは聞いている。早急に原因を究明して修理してほしい」と要望した。
同日午後２時ごろには、鹿児島県奄美市の奄美空港にもオスプレイ２機が緊急着陸した。このうち、１機は午後３時前に離陸した。
新石垣空港には、昨年３月２９日も米軍のオスプレイが緊急着陸している。