「行政経験最大限生かす」 石垣市 知念氏が副市長に就任

副市長の就任式であいさつする知念氏=20日午前、市役所

石垣市の知念永一郎副市長(60)が20日、就任した。知念氏は同日午前、市役所で中山義隆市長から辞令を交付されたあと、就任式に臨み「これまで行政に携わってきた経験を最大限に生かし、中山市長を補佐し、日本一幸せあふれるまち石垣市づくりに誠心誠意取り組む」と決意表明した。副市長は中山市政では3人目。知念氏は建設部長や総務部長を歴任しており、初の内部起用による副市長となる。
副市長就任式で中山市長は「職員には気心の知れた副市長だと思うが、和気あいあいとした中でも厳しく、市民の福祉向上に頑張ってほしい」とあいさつ。
職員が市民の個人情報を外部に誤送信した問題や、市民への窓口対応でトラブルが起きたことにも言及し「全庁を挙げて今一度気を引き締め、業務を推進してほしい」と指示した。
知念氏は「身に余る光栄と同時に、職責の重さに身の引き締まる思い。職員の力添えをいただき、精一杯頑張っていきたい」と意欲を示した。
就任式後、報道陣の取材に応じ「年度途中からの就任なので、各部の業務状況を把握したい。新年度予算編成も始まる。庁内で調整したい」と話した。当面の課題として、人口5万人達成を記念した「BBQまつり」の遂行を挙げた。
職員のミスが相次いでいる問題に関しては「不祥事があった。気を引き締め、このようなことが二度と起こらないようにしたい」と強調した。
知念氏は石垣市の第5代副市長。1991年、市役所に採用され、32年間、職員として行政に携わった。19日の市議会9月定例会最終本会議で副市長の人事案件が可決され、4月から続いていた副市長不在が解消された。

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