7日の石垣駐屯地やいまDAY2023では、カレーが来場者に無料で600食用意された。引換券は30分で配布が終了。食堂前には長蛇の列ができた。
管理栄養士の田端未希さんがレシピを考案。石垣産米50㎏以上を使用し、具材は牛肉やにんじん、玉ねぎで、はちみつが隠し味。ルーは市販の甘口と中辛を使用し、子どもから大人まで幅広い層が楽しめる味にした。
田端さんは「にんじんのうち、半分は形を残して切り分け、残り半分はすりおろした。玉ねぎは全部すりおろし。野菜の甘みが出るように調理した」と説明。触感が柔らかくなるように、牛肉は生姜醤油につけ低温で時間をかけて煮込んだ。
田端さんは与那国駐屯地でも勤務した経験があり、同駐屯地オリジナルの「カジキフライカレー」を前任者から引き継いだ。「石垣駐屯地でもオリジナルのカレーを作りたい」と意欲を見せる田端さんは、「石垣牛をレシピに加えたいが、予算範囲を超えてしまう」と苦笑いした。
調理を担当した柏木孝文1曹(43)は、「自衛隊は自己完結する組織。有事で炊事ができる隊員がいなければ、栄養管理ができない。今回の調理は実任務に生かせる」と自信をのぞかせた。
子どもと来場した兼久なつきさん(36)=石垣=は「カレーを食べさせてもらえるとは、ありがたいです。甘口で子どもと、おいしくいただだきました」と笑顔だった。