「知事は外患誘致」と辞任要求 地方議員連盟、国連演説批判

玉城知事の辞任を求め記者会見する議員連盟メンバーと関係者=2日午後、県庁

 沖縄の人々を先住民族とする国連勧告の撤回を実現させる沖縄地方議員連盟(会長・町田裕介沖縄市議)が2日、玉城デニー知事に辞任を求める文書を県庁に提出した。県庁で記者会見した同連盟の仲間信之宜野座村議は、知事がスイス・ジュネーブの国連人権理事会で演説した結果、沖縄県民が国際社会から先住民族とみなされるリスクが高まり、沖縄に対する中国の介入を招きかねないと懸念。「知事は沖縄の人々を危険にさらした。個人的には外患誘致に該当すると思っている」と糾弾した。
 同連盟が提出した文書では、知事が国連人権理事会で、沖縄の人々を先住民族とする国連勧告の撤回を求めなかったこと、誰がどのように働きかけて国連勧告が出たのか調査して公表するように求めたにもかかわらず、実行に移さなかったことを辞任要求の理由に挙げた。
 その上で「無分別な行動の結果、国連に与えた誤解は、中国が日本政府に圧力をかけ、沖縄を中国の支配下に置く口実として利用されかねない」と批判した。
 記者会見後、同連盟は県庁前の県民広場で街宣活動も行い、タレントの川満聡さん(川満しぇんしぇ~)もマイクを握った。
 同連盟は日本沖縄政策研究フォーラムとの共催で「玉城知事に辞任を求める緊急県民大会」を4日午後2時から浦添市産業振興センター結の街で開く予定で、同連盟のメンバーや県議らが登壇を予定している。
 同連盟はこの日、参加議員10人の氏名も公表した。会長以外の参加議員は次の通り。▽会長代行・宜保安孝(豊見城市議)▽副会長・友寄永三(石垣市議)▽事務局長・新里和也(沖縄市議)▽仲尾ちあき(名護市議)、屋良栄作(那覇市議)、大田正樹(豊見城市議)、仲間信之(宜野座村議)、崎浜秀昭(本部町議)、松田大輔(同)

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