第29回日本最西端与那国島一周マラソン大会(主催・与那国町)が11日、同町で開催された。25㌔男子は角田智史(40)=石垣市=が1時間35分24秒、25㌔女子は石川めぐみ(48)=同=が2時間5分33秒で、それぞれ優勝した。大会は、雨天にも関わらず決行。起伏の激しい与那国の環境と、強い雨風がランナーを苦しめたが、452人が完走。完走率は84・96%だった。
10㌔男子は伊波匠(21)=与那国町=が38分46秒、10㌔女子は野口歩美(27)=那覇市=が48分55秒でそれぞれ優勝した。
午後1時、島内を東周りで1周する25㌔コースがスタート。ランナー達は一斉に与那国中から駆け出した。西崎展望台から同中を目指す10㌔コースも行われたが、雨天と与那国空港への到着便が遅れたため、40分遅れの午後2時40分にスタートした。
大会時の天候は雨。常時北側から風が強く吹き付ける悪条件で、特にランナーが空港横の県道216号を走る際は、向かい風となった。
自衛隊は与那国駐屯地から救急車両や隊員が参加。救護や路上での誘導などを行った。会場近くでは石垣駐屯地から派遣された部隊が入浴施設を設置した。
正午に与那国中学校で行われた開会式で、実行委員長の糸数健一町長は「本大会を4年ぶりに通常開催できるのは、大きな喜びだ。日本最西端の島の風景と潮風を満喫しながら練習された成果を発揮し頑張ってほしい」と選手にエールを送った。
選手宣誓を行った佐藤栄志(61)=北海道=は「日本最西端の与那国島が持つ美しい自然を満喫し、ランナー全員が最後まで楽しく走ることをここに誓う」と力を込めた。
25㌔では183人が完走(男子155人、女子28人)。完走率は79・91%だった。10㌔では、269人が完走(男子162人、女子107人)。完走率は88・78%だった。