日本トランスオーシャン航空株式会社(JTA、野口望代表取締役社長)は2024年度4月採用で、整備職の高卒採用を15年ぶりに復活すると発表した。高卒採用は25年度以降も継続していく方針。
高卒整備職は入社すると那覇で5年ほど現場経験や教育を受け、一等航空整備士の資格取得を目指していく。資格取得後は新石垣空港での勤務もあるといい、現在稼働している5人の整備士のうち、1人は高卒採用で地元の新石垣空港で活躍しているという。
2009年までは高卒採用をしていたが、JALグループの経営破綻などがあり、採用が一時ストップしていたが、順次採用も再開して今回の募集に至った。
高卒採用の整備士が現場のリーダーになっている人材が多く、高卒のポテンシャルに注目しているという。
求める人材として➀飛行機に興味がある➁素直で明るい子―の2点を挙げ、人間力を総合的に判断する。
整備管理部の髙橋崇行課長は「航空会社は航空の安全を守る役割を担うが、最後の砦は整備の部門。整備士の役割、活躍は大きく社会的使命感をもって一緒にやっていける仲間を増やしていきたい」と呼びかけた。
八重山商工高校出身で、2005年高卒採用で入社し、現在JTAの整備管理部で活躍している黒島沙也佳課長補佐は「高校卒業後に島から出て周りの方々が親代わりになってサポートしていただき18年目を迎えた。島からたくさんの応募が来てくれれば」と期待した。
JTAの担当者が16日までに八重山3高校を周り、求人票など資料を配布しているという。
応募の締め切りは12月15日で面接、適性検査、学科試験がある。採用人数は若干名。
問い合わせは℡080・9853・1056。(黒島沙也佳課長補佐)