大城氏、与那国舞踊研究所受賞 宮良當壯賞、文化継承に貢献

 八重山日報社は11月30日、沖縄の言語、文学、芸能の研究に顕著な実績を挙げ、または八重山の祭祀・文化の継承に大きな役割を果たした団体・個人に贈る2023年度宮良當壯賞の受賞者に、研究部門で日本民俗学会会員、元県立高校校長の大城公男氏(86)=那覇市=、地域民俗芸能部門で与那国舞踊研究所(久手堅一子代表)=浦添市=を選んだ。
 大城氏は出身地・鳩間島に関する著作「八重山鳩間島民族誌」(2011年)、八重山各地の祭りを研究した成果をまとめた「八重山・祭りの源流―シチとプール・キツガン」(2018年)などを刊行し、地域の祭祀を比較して歴史的な展開を探る野心的な視点が評価された。
 与那国舞踊研究所は、沖縄与那国郷友会を中心に与那国島の伝統芸能を継承しようと2019年から活動を開始し、現在までに沖縄本島や与那国島で4公演を開催。民俗芸能の新しい継承モデルを構築した。
 大城氏は「地元の八重山で評価してもらったことを非常に喜んでいる」、久手堅氏は「これまで与那国島の文化芸能を守り、継承してこられた先輩方や、島の方々の絶え間ない努力のおかげであり、心から感謝している」と語った。
 授賞式は来年を予定している。

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