八商工文化祭、大盛況 ジェットコースターに300人 物理法則学習し製作

1年2組のブース「ジェットコースター」=2日午後、八重山商工高校

 八重山商工高校(仲山久美子校長)の第18回文化祭が1、2日の両日開催され、同校の全日・定時制の生徒ら、保護者、地域住民など、多くの人が同校に集まった。3年に一度の文化祭で、前回2020年はコロナ禍で、舞台や展示会のみの開催となり、今回は各クラスのブースが復活し、6年ぶりの通常開催となった。

 各クラスが、飲食、お化け屋敷、射的やスーパーボールすくいなど、お祭りらしいブースを設ける中、1年2組は「ジェットコースター」を設営した。
 1年2組は、電気棟と管通教室棟の間にある階段を使用して、「ジェットコースター」を作り上げた。お客をトロッコに乗せ、階段に設置したレールを一気に駆け降りるアトラクションに、多くの生徒、子どもたちが並んだ。
 ジェットコースターのレール、トロッコは全て木製。木材などは生徒たちで用意。分担して材料を切り、ドリルで固定させ、レールの各部位を完成させて行った。
 クラスの実行委員長・玻座真夏璃君(16)は「最初は脱線してばかりで、どうすればスムーズに進むか。みんなで考えながら作った」と製作期間2週間で、試行錯誤を重ねた。来場者は、2日間で合計300人を超えた。「大成功だった」と晴々した表情だった。
 クラスの担任の棚原隆光教諭は、生徒らに物理法則などを教え、安全上の問題を手伝った。「改良を重ねていくうちに、トロッコは一人で持てないくらい重くなった」と苦笑いも、製作に取り組む過程で、生徒たちの成長を感じた。
 ジェットコースターに乗車した石垣第二中3年の西表永莉さん(14)は「結構短いから一瞬かなと思ったけれど、スリルがあって楽しかった。石垣にはジェットコースターがないから新鮮だった」と笑顔だった。自身は八商工に進学を考えていると言い、文化祭を通して「雰囲気がとても良かった。もっと入学したいと思うようになった」と話した。
 文化祭では、舞台ブースで、ダンスやバンド演奏、コントなども行われ、大盛況で幕を閉じた。

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