第27回全国高校生創作コンテスト(國學院大、高校生新聞社共催)がこのほど公募され、短歌の部で石垣市の平良航暉君(17)=八重山高2年=が「佳作」を受賞した。国語の授業で考えた作品が高い評価を受け「本当に受かったんだ」と信じられない様子だった。
「青に咲く 雲の淡さが 君みたい ひとりで想う 風はもう春」と詠み、最初と最後の一文字ずつで「青春」をつくる見事な構成を披露。審査員からは「動詞の使い方が上手。『風』に焦点を当てた感性が素晴らしい」などと絶賛された。
自身の趣味である読書や創作活動での経験をもとに、3日間かけて選び抜いた31文字は、青少年ならではの若々しい感性にあふれていた。
教師から応募を勧められた際は「悪くはないけど、落ちても良い」程度の考えだったが、3日に都内で開かれた表彰式に出席し、ようやく自覚が芽生えたという。
「来年も出してみようかな。今度は短歌一本ではなく、小説(部門)にも挑戦したい」と意欲を示した。
國學院大によると、今回は短歌の部に6711点の応募があり、全4部門への応募総数は1万8214点だった。平良君のほかに、沖縄県内から多数の生徒の作品が入賞した。