「市民への宣撫工作だ」 自衛隊パレード、野党非難

 11月の石垣島まつりで行われた市民大パレードで、陸上自衛隊石垣駐屯地の自衛官が迷彩服を着て行進したことを巡り、11日の石垣市議会一般質問で野党の長浜信夫氏は「ふさわしいとは言えない。やめさせるべきではないか」と非難した。棚原長武農水商工部長は「パレードへの参加はよほど公序良俗に反しない限り認める方針」と問題視しない考えを示した。
 市によると、陸自駐屯地は八重山の防衛や災害派遣などの任務のため、日々活動していることを市民に知ってもらおうとパレード参加を申し込んだ。
 長浜氏は「県内のまつりに自衛隊が戦闘服を着用してパレードするのは聞いたことがない。この島に自衛隊基地は要らないと反対する世論がある」と憤りをあらわに。「市民への宣撫(せんぶ)工作と広報を市が積極的に推進している。自衛隊の組織の意図が丸見えになっている」と糾弾した。
 長浜氏の発言に対し、与党からは「職業差別だ」と疑問視する声が出た。

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