環境省石垣自然保護官事務所は12日、国内希少野生動植物種のイシガキニイニイの生息が確認されない状況が7年間続いている、と発表した。絶滅が危惧される状況という。
環境省は6月5日から約1カ月間、米原生息地保護区に録音機器8台を設置して音声分析調査を実施。周波数を解析してイシガキニイニイの鳴き声判別を行なったが、検出できなかった。2017年以降、確認されていない状況が続いている。有識者から西表島で生息の可能性が指摘されていたため、今年は西表島でも採音したが、イシガキニイニイの鳴き声の音域は確認できなかった。わずかに音域が異なるヤエヤマニイニイの鳴き声は確認された。
イシガキニイニイは2002年に国内希少野生動植物種に指定され、03年から米原生息地保護区を設置し、生息状況、環境、個体の増減などの調査が行われている。
環境省は来年度も音声分析調査を実施することにしている。